雨宮教授が「電気通信普及財団賞 テレコム学際研究賞」を受賞
本センターの雨宮智浩教授が,情報通信の普及,振興,発展に貢献する優れた情報通信に関する研究論文・著作等を顕彰する2023年度第39回電気通信普及財団賞(テレコム学際研究賞 特例表彰)を受賞しました.2024年3月21日に帝国ホテル東京「桜の間」で電気通信普及財団賞贈呈式が挙行されました.
本財団賞は,情報通信の普及,振興,発展に貢献する優れた情報通信に関する研究論文・著作等を表彰し,その功績を顕彰するもので,表彰部門の1つであるテレコム学際研究賞は情報通信に関する人文学・社会科学分野と技術分野の両分野にわたる研究を対象にしています.
受賞著作:『メタバースの教科書:原理・基礎技術から産業応用まで』(オーム社, 2023年刊行)
受賞者:雨宮智浩(東京大学 情報基盤センター 教授)
当受賞に際して,雨宮教授は「この度は「第39回電気通信普及財団賞テレコムシステム学際研究賞 特例表彰」という名誉ある賞にご選出いただき誠に光栄に存じます.電気通信普及財団の皆様ならびに審査員の先生方に厚く御礼申し上げます.今回の受賞作『メタバースの教科書―原理・基礎技術から産業応用まで』は自身初の単著で,メタバースの概念が生まれてきた背景・経緯をはじめ,メタバースを実現するための先端技術やその応用を取り上げて解説しています.メタバースに関する本はビジネス書が数多く出版されていますが,本書は学術的な観点からメタバースを解析していることが特徴です.メタバースは工学的分野ではありますが,分身としてのアバタに関する心理学研究や人間の錯覚,文化産業応用に至るまで学際的な研究領域を含んでいます.今回の受賞は学生時代よりVRの研究領域に身を置くものとして大変励みになり,また自信にもなりました.メタバースはまだ黎明期であり,現在地は理想とは程遠いところかもしれませんが,人類の生活や概念を刷新する可能性のある領域です.社会に基盤として根付く日まで貢献できるよう,今後より一層精進して参ります.」と話しています.
◆参 考
・公益財団法人電気通信普及財団
https://www.taf.or.jp/
・東京大学 雨宮研究室
https://amelab.vr.u-tokyo.ac.jp/
・UTokyo BiblioPlaza での紹介記事
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/J_00225.html